現代建築現場 道具考5 大工さんのレーザー

sano-sano

2014年02月10日 11:17

SANO-SANOリビングカンパニーは 静岡県中・東部を拠点とする、工務店機能を備えた設計事務所です。
「自分の家は自分でつくる」。
セルフビルドによる、参加型家づくりを提案します。



本日は、現代の大工さんの力強い相棒、レーザー(水平器)です。



改修工事の場合、床や壁が必ずしも水平、垂直ではありません。

このため、矩(かね、直角のこと)の基準をどこに採るかが重要になります。



今回の大工さんは、カメラの三脚にご自身のレーザーを固定して使ってますね。

床を基準に、赤いレーザー光線が水平と垂直に現場内を直進します。



少しアブナイ赤い光線に、いつもきれいだなぁと感じます。

レーザーの当たった壁をマーキングし、もちろん墨壺を使って墨出しします。



ただ、現場の古老の大工さんから言わせると、「本当は水盛りのほうが一番しっくりきて、正確なんだよねぇ~」と。

マジかっっ!

「水盛り遣り方(みずもりやりかた)」って例のアレですか?歴史の教科書に載ってた!




江戸時代じゃん(もっと前か)!


考えてみれば、水は一番身近な素材で、外気圧が一定で水頭が同じということは、水平ということだから…。



確か、ベルヌーイの定理かなんかだったような…。





何百年も続く、現場の実学。

シビレますね!

そんな懐深い、建築現場が大好きです(涙)☆


セルフビルドな家づくり☆  sano-sanoリビングカンパニーのH.P.



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